天神ビッグバンとは?|建て替えで高層ビルが増えるの?どんな効果があるのかを解説します

最近、福岡市内を歩いているとよく目にするフレーズ「天神ビッグバン」。

天神駅周辺の工事中の建物の付近を歩いていると「天神ビッグバン」というキーワードをよく目にしますが、「結局どんな計画なんだろう?」「ただ単に一部の建物が建て替わるだけなんじゃないの?」と思っている方も多いかと思います。

そこで今回は「天神ビッグバン」とはなんなのか、おおまかに解説していきます。

「天神ビッグバン」とは?

「天神ビッグバン」とは、簡単にいうと老朽化したビルの建て替えを促す再開発計画です。

 天神地区では,アジアの拠点都市としての役割・機能を高め,新たな空間と雇用を創出するプロジェクト“天神ビッグバン”を推進しています!

これにより,天神地区は付加価値の高いビルへの建替えなどがスピード感をもって進み,ビジネスやショッピング・憩いをはじめ,人・モノ・コトが交流する新たな空間が生まれます。

また,今まで以上に多くの人が活躍する一方で,過度に自動車に依存しない,ひとを中心とした歩いて出かけたくなるまちに生まれ変わります。

福岡市ホームページより引用

天神エリアには現状、老朽化したビルが多いですが、天神駅周辺にある建物を一気に建て替えることによって、付加価値の高い先進的なビルが増え、より福岡市が住みやすく働きやすい都市になります。

最近福岡市には、ROPPONMATSU421(蔦屋書店)や水上公園などハイセンスな施設が続々と出来ていますが、思えば天神エリアにはそういう建物がまだ少ないです。

天神駅の周りには昔からあるようなものが多く、最近作られたようなビルはあまりありませんでした。

こういったような天神駅付近の老朽化したビルを一気に建て替えて、2026年までに(※コロナ禍の影響で2024年から延長)天神エリアをより居心地のいい利便性の高いエリアにしようというのが、「天神ビッグバン」計画です。

福岡に超高層ビルが誕生?!「天神ビッグバン」による変化とは

この「天神ビッグバン」による一番の変化。それは天神エリアに100メートル超のビルが誕生するということです。

2020年現在、天神エリアには他の大都市には普通にあるような超高層ビルがありません。東京や大阪はもちろん、名古屋や札幌などといった日本の大都市には、基本的に何十階建てというような、100メートルを超える超高層ビルが駅の付近にあります。

ですが天神・博多エリアには、九州で最も栄えているエリアにも関わらず、そこまで高くないビルしかありませんでした。それはなぜかというと、空港が近すぎるからです。

福岡空港は天神・博多駅から地下鉄に乗ったらすぐに着くような場所にある、日本のみならず世界的に見てもアクセス性が抜群の空港として知られています。

しかし、空港が近すぎるがゆえ、航空法の影響で、天神や博多の建物の高さを低くせざるをえませんでした。そのため、九州を代表する大都市の割に、低くて年季の入った建物が非常に多かったわけです。

航空法のため、なかなか新しい建物が建てづらかった天神エリアですが、国家戦略特区により大幅な規制緩和がされ、結果、もともと76メートルだったものが大幅に緩和され、115メートルまで建設可能になりました。

これに加え、容積率(敷地面積における床面積の割合)も緩和されたので、今まで作れなかったような高層ビルを作れるようになりました。

この高さ制限と容積率の緩和を組み合わせることによって、今まで建てることができなかったような最先端のビルをどんどん作って天神エリアを活性化させようというのが、「天神ビッグバン」です。

「天神ビッグバン」でおしゃれな街になるだけじゃない?

この「天神ビッグバン」のメカニズムをより詳しく説明すると、魅力あるデザイン性に優れたビルをつくる民間に対し、行政がいろいろなメリットを与えて、天神エリアを活性化させようという取り組みです。

この「天神ビッグバン」を推し進めるために福岡市は天神ビッグバンボーナス(天神BBB)という制度を作り、

①低層部・公開空地も含めた デザイン性の⾼いビル
②周辺ビルとの 連続性を意識した建物デザイン
③まちに潤いを与える ⽊陰や花,⽬に映える緑化の推進
④ユニバーサルデザイン への配慮

福岡市公式ホームページより引用

4基準をクリアした建物を建設すれば、容積率をよりアップさせたり、企業誘致のプロモーションのときなどに,⼊居先として優先的に紹介するというような恩恵を受けることができます。

つまり、「天神ビッグバン」で民間企業はビルの高さを上げていい、容積率を上げていいというような、規制緩和というメリットを受け取る代わりに、市が要求する「歩道を広くしてください」だったり「多言語表記の案内板を設置してください」といったようなことに答えなければなりません。

その結果、デザイナーによるハイセンスなデザインのみならず、利便性も兼ね備えたおしゃれな建物が天神エリアに続々と登場します。

例えば現状、天神地区にはベビーカーが通れないような狭い通りもあったりしますが、天神BBBによって歩行空間の拡充などの要求を市が行うことができるので、福岡市民にとってより暮らしやすいエリアになります。

ビルの建て替えによっておしゃれな街になるだけでなく、機能性も備わった住みやすい街になるというのが、天神ビッグバンの大きな特徴です。

ウィズコロナ ✕「天神ビッグバン」

2017年頃から話題になったこの「天神ビッグバン」。福岡市は今、この「天神ビッグバン」の取り組みに加えて、コロナの感染症対策を組み合わせたプロジェクトを実施しています。

普通に考えたら、昨今のコロナ禍は「天神ビッグバン」というプロジェクトにおいて想定しえなかった大打撃です。

ですが、高島市長はコロナ禍をチャンスととらえました。天神は今「天神ビッグバン」真っ只中なので、天神エリアに感染症対策という機能も兼ね備えた建物をどんどんつくることができるからです。

2020年8月27日の記者会見で、高島市長は「天神ビッグバン」の新たな指針を発表しました。天神BBBに加えて、感染症対策も出来ている建物に対して容積率をより拡充する独自の緩和制度を導入すると決めたのです。

例えば、タッチレスエレベーターを導入していたり、ソーシャルディスタンスを確保できるようなデザインが施されているような施設には、より容積率を追加し、デザイン・利便性だけでなく新しい時代に見合った感染症対策もできている建物の建設を促しています。

昨今のコロナ禍で「東京一極集中」の問題もより可視化されてきました。ほとんどリモートで働くのに家賃が高い東京に住むメリットなんてあるのだろうか、地方都市に引っ越してリモートで仕事したほうが生産性があがるんじゃないだろうか、と考える人も最近増えてきました。

こういう人を福岡に呼び込むためにも、福岡市は「天神ビッグバン」を進化させたような取り組みをしています。

普通に考えたらプロジェクトがストップしてもおかしくないような惨禍の中、「天神ビッグバン」はより進化しているのです。

「天神ビッグバン」で天神エリアはより魅力的になる!

「天神ビッグバン」はコロナでストップするどころか進化しています。天神エリアがより便利になり、水上公園のようなおしゃれな施設が天神駅周辺にバンバンできると考えるとわくわくしますね。

福岡移住のリアルが知りたい方は、こちらのページにまとめています。おすすめの物件情報やどこが住みやすいのか。コスパいいお店や福岡市民が使うあまり知られていないマル秘情報をこっそりまとめています。

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Soichi Makita

Soichi Makita

(ほぼ)北九州出身、福岡住みのブロガー・ライター。趣味は映画とコーヒーと無謀な旅に出ることで、映画ネタが多めな雑記ブログ Movie Traveler を運営中。

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